子どもの近視、地方でより深刻か

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 子どもの視力と居住地域の関連を調べた結果、近視の発生リスクは都市部で高いものの進行リスクは低く、重症度はむしろ地方で高いことが分かったと、中国の研究グループが発表した。

 研究グループは、中国・天津市の小学1~4年生13万7087人を対象に、居住地域の都市化が近視に及ぼす影響を検討。2021年3月~23年3月の間に視力検査を3回行い、近視の有病率、発生率、進行度、重症度などを評価した。

 解析の結果、2年間で地方の近視有病率は31.1%増加したのに比べ、都市部では32.1%増えてやや上回った。近視の発生リスクは、居住地域の都市化が進行するほど上昇した。逆に、近視の進行リスクと重症度は都市化が進むほど低下した。

 研究グループは「都市型生活は近視の発症に関連する一方で、眼科医療へのアクセスが不良な地方では発見や治療が遅れて重症化リスクが高まるのでは」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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