新駅開業が医療費削減に影響

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 鉄道路線の新駅開業が近隣地域の医療費に及ぼす影響を検討したところ、医療費支出が減少したことが分かったと、大阪公立大大学院などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2018年3月に開業したJR総持寺駅(大阪府茨木市)を事例に、医療ビッグデータを分析。〔1〕同駅近隣地域にある医療機関受診者7264人〔2〕同市内の他地域の医療機関受診者6万3576人―を対象に、新駅開業後4年間の医療費の推移を調査した。

 分析の結果、月の平均医療費支出が〔1〕では開業時の1万7834.94円から4年後には1万5745.27円へと、2089.67円減少した。一方、〔2〕は1万556.66円から1万1222.19円へと増加した。

 研究グループは「交通手段が車から電車にシフトしたことで、身体活動が増え医療費削減につながった可能性がある」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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