ミネラルの一種が高血圧に関連

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 さまざまな食品に含まれるミネラルの一種「テルル」の尿中濃度が高血圧に関連することが分かったと、名古屋大大学院などの研究グループが発表した。

 研究グループは、2014年に39~75歳で名古屋市在住だった2592人(女性73.3%、高血圧34.8%)を対象に、生活習慣や食品(穀類・豆類、肉・乳製品、海産物、野菜・果物、菓子類、飲料)の摂取頻度、血圧などのデータを収集。尿中テルル濃度と高血圧との関連を検討した。

 解析の結果、尿中テルル濃度が高い人ほど血圧が高く、高血圧リスクも高かった。尿中テルル濃度との関連は年齢や喫煙習慣などに比べ、食事が最も強く、特に穀類・豆類の摂取頻度が影響していた。一方、穀類・豆類の摂取頻度の多さと高血圧に直接的な関連は認められず、研究グループは「穀類・豆類は、血圧を下げる作用を持つ成分も多く含むからではないか」と考察している。(メディカルトリビューン=時事)

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