咬筋の容積低下はサルコペニアリスク―頬骨周辺の筋肉

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 頬骨と下顎をつなぐ筋肉「咬筋(こうきん)」の容積が小さいほど、サルコペニアのリスクが高まると、順天堂大大学院などの研究グループが発表した。

 筋肉量や筋力が低下するサルコペニアは、要介護などに陥る要因の一つ。体重や活動量の減少、栄養状態などとの関連が指摘されている。

 研究グループは、同大が2015年から東京都文京区の住民に対して行っている調査に参加した1484人(平均年齢73.0歳、女性881人)の咬筋容積をMRIで測定。体の状態や活動量、生活習慣のデータと合わせ、サルコペニアとの関連などを検討した。

 解析の結果、咬筋容積が最も小さいグループは、最も大きいグループと比べ、栄養摂取量と関係なく男女ともサルコペニアのリスクとの関連が強く、特に男性でより強かった。また、咬筋容積はホルモンの他、男性では遺伝的要因の影響を強く受ける一方、四肢の骨格筋量は年齢や体格指数(BMI)の影響が大きく、異なるメカニズムがあることが分かった。(メディカルトリビューン=時事)

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