小児や思春期の注意欠陥・多動性障害(ADHD)と抑うつに対し、デジタルゲームを用いた治療(DMHI)の有効性が示されたと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは、3月までに医学データベースに収載された18歳未満のADHD、抑うつ、不安症に対するDMHIの有効性を検討した論文27件を抽出。DMHIの効果を解析した。 その結果、ADHDと抑うつは症状の改善が見られた。ADHDについては特に、男児の参加者が多い、タブレットでなくパソコンで実施した場合に、抑うつでは時間制限を設定した場合に治療効果が高かった。一方、ゲームソフトによる差はなかった。 研究グループは、DMHIの有効性を指摘する一方、「実施形態や時間、安全性、他の治療法の併用などについてさらなる研究が必要」としている。(メディカルトリビューン=時事)