特定健診で脂質異常を指摘された人のうち、1年以内に医療機関を受診した人は3割に満たず、7割超が放置していたことが分かったと、筑波大大学院などの研究グループが発表した。 脂質異常症は、心臓や脳の血管障害の危険因子となる。研究グループは、茨城県の国民健康保険加入者で、2018年4月~19年3月に特定健診を受けて脂質異常を指摘された40~74歳の3万3503人(女性58.8%)のデータを集計。健診後、半年以内に医療機関を受診したのは18.1%、1年以内は26.1%だった。 生活習慣や健診結果などを調整して解析すると、若年者、男性、受診場所が公共機関、飲酒習慣が時々ある、無症状、健診で脂質以外の異常がない、健診前に抗うつ薬や尿酸降下薬、降圧薬を処方されていない―人ほど受診していなかった。(メディカルトリビューン=時事)