中学生とその保護者を対象に、腎臓の機能や慢性腎臓病(CKD)の知識がどの程度あるかを評価した結果、両者とも知識が不十分だったと、新潟医療福祉大などの研究グループが発表した。 CKDに関する一般の理解を高めることは、腎機能障害や新規透析患者を減らす上で重要である。 研究グループは、14~15歳の中学生とその保護者851組を対象に、腎機能とCKDに関するアンケート調査を実施。そのうち333組の回答を解析した。 その結果、CKD自体をよく知っている人は中学生の2.4%、保護者の16.5%にとどまり、CKDの名前のみ知っている人はそれぞれ18.9%、45.3%だった。 両者ともに、腎機能については「老廃物の排せつ」という理解のみで、他の機能への知識は十分でなかった。CKDへの理解も両者とも不十分で、認知度を見ると中学生とその保護者との間に顕著な相関関係が認められ、CKDに対する双方の理解を深める必要性が示された。(メディカルトリビューン=時事)