中小規模事業所での健康診断後の医療機関受診率を調べたところ、健診で高血圧が見つかった人の6カ月後の受診率は7.50%にとどまったと、琉球大大学院の研究グループが発表した。 研究グループは、沖縄県の1366の民間中小規模事業所とその従業員について、過去1年間に高血圧の病歴がなく、2019年度の健診で新たに高血圧と診断された2906人(35~59歳)のデータを収集。健診データや診療情報明細書、事業所の健康管理体制などを分析した。 その結果、健診後の受診率は1カ月後までで2.72%、6カ月後までで7.50%だった。 また、健康管理担当者の有無別で見ると、担当者がいる事業所での新規高血圧者の1カ月後までの受診率は2.97%、いない所は2.00%だった。高血圧だった人のうち、収縮期血圧150mmHg以上、拡張期血圧95mmHg以上の人の1カ月後までの受診率はそれぞれ4.97%、2.29%で、健康管理担当者の有無によって差があった。(メディカルトリビューン=時事)