少しの辛味、糖尿病予防に有効?

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 辛味がある香辛料を含む食品を摂取する人は、2型糖尿病の発症リスクが低下する可能性があると、中国の研究グループが発表した。

 カプサイシンなどの辛味成分は、血糖降下作用があることが知られている。研究グループは、2018年10月~19年2月に漢民族の中国人1万6572人(中央値で48.0歳、女性53.5%)に対し、直近一カ月の辛味食品摂取状況を聴取。将来の2型糖尿病の発症リスクとの関連を検討した。

 平均53.5カ月の追跡期間中に、182人が2型糖尿病と診断された。生活習慣や血圧などを調整して解析した結果、糖尿病の発症リスクは、辛味食品を摂取していない人に比べ、摂取頻度が週3~5日の人で55%、週6~7日で31%低く、辛さ別に見ると弱い辛味を摂取する人で36%低かった。一方、中等度または強い辛味を摂取する人ではリスク低下は認められなかった。(メディカルトリビューン=時事)

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