看護師の燃え尽き症候群に注意―院内感染など増加

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 看護師のバーンアウト(燃え尽き症候群)は、患者の安全性の低下や院内感染の増加などに関係することが分かったと、米国などの研究グループが発表した。

 看護師は仕事によるバーンアウトを経験する人の割合が高いことが知られている。

 研究グループは、1994年1月~2024年2月までに発表された研究85件に参加した32カ国の看護師28万8581人(平均年齢33.9歳、女性82.7%)のデータを集計し、看護師のバーンアウトが患者に及ぼす影響を調べた。各研究が設定したバーンアウトの基準に達した看護師の割合は平均で30.7%だった。

 解析の結果、看護師のバーンアウトは安全性の低い組織風土、患者の安全レベルの低下に関係することが分かった。また、院内感染や患者の転倒、投薬ミスなどの増加に影響を及ぼし、患者の看護への満足度や看護師が評価したケアの質の低下に関連していた。一方、患者の死亡率には影響がなかった。(メディカルトリビューン=時事)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする