肥満の成人、減量で医療費減

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 肥満の米国成人を対象とした研究から、減量をすると医療費も減少することが分かったと、同国の研究グループが発表した。

 肥満は2型糖尿病や心臓病、高血圧などの慢性疾患との関連が指摘され、日本肥満学会の基準に基づくと、米国成人の70%超は体格指数(BMI)が25以上の肥満と報告されている。

 研究グループは、2001~20年に同国の医療保険に加入する肥満の人の医療費や併存疾患などに関するデータを収集。体重が低下した場合の年間医療費の変化を推計した。

 対象の内訳は、民間の保険加入者が1万3435人(平均年齢46.3歳、平均BMI31.5)、公的な保険加入者は3774人(同63.1歳、32.5)だった。解析の結果、民間保険加入者の体重が5%低下すると、医療費は8%下がり、25%減量すると医療費が34%下がった。公的な保険に加入している人も同様の傾向が見られた。(メディカルトリビューン=時事)

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