米国人の食事調査データの分析から、動物性たんぱく質に比べ、植物性たんぱく質の摂取比率が高い人は、心血管疾患の発症リスクが低いことが分かったと、米国とカナダの共同研究グループが発表した。 研究グループは、米国の三つの研究に参加した20万2863人の食事や生活習慣などに関する30年間のデータを分析。動物性たんぱく質に対する植物性たんぱく質の摂取比率と心血管疾患リスクとの関係を調べた。 分析の結果、同摂取比率が最も低いグループと比べ、最も高いグループでは心血管疾患リスクが19%低く、心血管疾患の中でも狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患リスクは27%低かった。 また摂取比率が高いことに加え、エネルギーの20.8%がたんぱく質由来の人は、心血管疾患リスクが28%低く、冠動脈疾患リスクは36%低いことも分かった。(メディカルトリビューン=時事)