駅やバス停遠いとうつ病に?

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 駅やバス停が徒歩圏内になく、自家用車を使わない高齢者はうつ病になりやすいとの調査結果を千葉大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用い、国内25市町に住む高齢者4947人(平均年齢73歳)を2016年から3年間追跡し、公共交通機関へのアクセスとうつ病との関連を検討した。

 その結果、3年間でうつ病を発症したのは483人(9.8%)だった。自家用車の利用がない人(932人)のうち、徒歩圏内に駅やバス停がある人に比べ、ない人ではうつ病の発症率が1.6倍高かった。一方、自家用車を利用している人(4015人)では駅やバス停へのアクセスとうつ病に関連は見られなかった。

 研究グループは「公共交通機関へのアクセスの維持や改善は、高齢者のうつ病対策に寄与する可能性がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする