胎児期や出生後にフッ化物(無機のフッ素化合物)を摂取することは、子どもの知能指数(IQ)低下に関係する可能性があると、米国の研究グループが発表した。 フッ化物は虫歯予防効果があることから、米国などでは水道水に添加されているが、脳の発達やIQへの影響が一部では指摘されている。 研究グループは、中国などの研究データを集め、胎児期または出生後のフッ化物の摂取と子どものIQとの関係を調べた。 飲用水などを通じたフッ化物摂取量を調べた研究データ59件の分析では、摂取量が増えるほど子どものIQは低下することが分かった。 また、飲用水に含まれるフッ化物の測定値を報告した31件の研究データからは、フッ化物の濃度が4mg/L未満と2mg/L未満の場合はIQが低下したが、1.5mg/L未満では低下は認められなかった。(メディカルトリビューン=時事)