山梨大大学院などの研究グループの調査で、ヤケヒョウヒダニアレルギーがあると、スギ花粉へのアレルギー症状も出やすくなる可能性が示された。 研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査」の追加調査「8歳学童期総合健診」に参加した1469組の母子に血液検査を行い、スギ花粉へのアレルギー反応が起きる状態になる感作(かんさ)とダニ感作の有無を調べた。 その結果、スギ花粉とダニどちらも感作が陽性だった割合は、母親の26.4%に比べ、子は47.0%と高かった。また、女児(40.8%)より男児(53.4%)に多かった。 ダニ感作陽性の子は陰性の子に比べ、スギ花粉感作も陽性である割合が高かった。また、母親がスギ花粉感作陽性だと、子どももスギ花粉感作が陽性になりやすく、ダニ感作陽性の子でより顕著だった。研究グループは「ダニ感作が陽性の子どもは、母親のスギ花粉感作が移行しやすい可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)