国立長寿医療研究センターなどの国際共同研究グループは、運動頻度や社会活動などを調査し、身体活動量の算出もできる「ライフスタイル質問票」の日本語版を開発したと発表した。 これまで患者の生活習慣の情報を収集する際、簡便で有用な日本語の質問票がなく、各施設でそれぞれの質問票を使うケースが多かったため、施設間や国内外での比較、定量評価などが難しかった。 研究グループは、米国のメイヨー・クリニックで使われてきた質問票を、日本の風習や文化に適した形に修正して開発した。 質問票は二つに分かれ、身体活動については、運動(散歩やジョギングなど)・活動(洗濯や掃除など)を行う1日の平均時間から、総身体活動量の算出が可能になった。文化活動の質問項目には、瞑想(めいそう)などの「精神的活動」を加えた。 研究グループは「一般診療や自治体の調査、疫学研究などに幅広く活用できる」としている。(メディカルトリビューン=時事)