糖尿病薬の一種で死亡リスク減ー腎移植患者

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 腎移植を受けた2型糖尿病患者のうち、糖尿病や肥満症の治療薬「GLP―1受容体作動薬」を使った人は、使わなかった人に比べて腎機能不全になるリスクや死亡リスクが低いことが分かったと、米国の研究グループが発表した。

 研究グループは、2013~20年に同国で初めて腎移植を受けた患者のうち、移植手術時に2型糖尿病があった1万8016人のデータを収集。腎保護効果があるGLP―1受容体作動薬の有効性や安全性を調べた。

 このうち1969人(10.9%)が手術後、少なくとも1回GLP―1受容体作動薬を使用した。解析の結果、同薬剤を使った患者は、使わなかった患者と比べ、移植した腎臓が機能しなくなるリスクが49%、死亡リスクが31%それぞれ低かった。

 研究グループは「今後、臨床試験でこの結果を検証する必要がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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