救急隊員や医師にとって,心肺蘇生(CPR)をいつ中止すべきかの判断は極めて難しいものだ。CPRは何分間継続すれば最善の生存率と神経学的転帰につながるのか―。これを明らかにするために,金沢大学病院救急部長で病院臨床教授の後藤由和氏らが実施した住民ベースの観察研究の結果が欧州心臓病学会(ESC Congress 2015;8月29日〜9月2日,ロンドン)で報告された。結果概要と同氏のコメントを紹介する。