院外心停止患者に対する心肺蘇生では,胸骨圧迫を中断すると血流が低下し,救命率も低下する可能性がある。米・University of WashingtonのGraham Nichol氏らは,救急救命士が心肺蘇生を行う場合,継続的な胸骨圧迫と人工呼吸併用(すなわち,胸骨圧迫の中断あり)で,予後が異なるか否かを比較するランダム化比較試験(RCT)を実施。救命率と神経学的機能の保持率に有意差はなかったことを第88回米国心臓協会年次集会(AHA2015; 11月7~11日,オーランド)とN Engl J Med(2015年11月9日オンライン版)で報告した。