わが国の認知症患者は2025年には675万人,2040年には800万人に達するとされており,認知症医療はかかりつけ医の参加なしでは成立が難しくなる。また,生活習慣病との関連を指摘する報告も相次いでおり,プライマリケア医が果たす役割は今後いっそう大きくなると言えそうだ。ここでは,認知症に対して早くから地域医療連携の強化に着手している東京医科大学高齢診療科主任教授の羽生春夫氏に,外来で早期に拾い上げるこつや薬物療法のポイントなどについて聞いた。