遅発性拡散低下を呈する急性脳症が多い

症候群分類に基づく疫学調査

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 急性脳症の症候群分類は2007年までにほぼ達成され、各症候群の病理・病態も少しずつ解明されてきた。しかし、症候群分類に基づく疫学調査は行われていなかった。東京大学大学院発達医科学教授の水口雅氏は、急性脳症の症候群分類に基づく疫学調査の結果を、第58回日本小児神経学会学術集会(6月3〜5日、会長=順天堂大学練馬病院小児科教授・新島新一氏)のシンポジウム「急性脳症−小児神経学会によるガイドライン(以下、GL)の策定−」で報告。「急性脳症の症候群別の頻度は、二相性痙攣と遅発性拡散低下を呈する急性脳症(AESD)が最も多く、次いで可逆性脳梁膨大病変を有する軽症脳炎・脳症(MERS)、急性壊死性脳症(ANE)などの順であった」と述べた。

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