複数の論文で不正か、日本発の骨折予防RCT

ニュージーランドの研究グループが米医学誌で指摘

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 「ある特定の日本人研究者が執筆した33件のランダム化比較試験(RCT)の論文データを分析したところ、整合性や妥当性に問題があり、少なくともその一部で不正が行われた可能性が示唆された」とニュージーランド・University of AucklandのMark J. Bolland氏らがNeurology2016年11月9日オンライン版)で報告した。これらの論文は、脳卒中やパーキンソン病、アルツハイマー病などを有する高齢者を対象に、ビタミンDやビタミンK、ビスホスホネート製剤などによる骨密度や骨折予防への影響を検討したRCTに関するものが中心。これらのRCTのデータを用いたメタ解析からは、治療により78%の骨折リスク低下が認められ、他の研究者によるRCTのメタ解析を大幅に上回る有効性が報告されていたことも分かったとしている。

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