非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)治療の主軸は、食事療法と運動療法である。欧米では複数の研究により、1週間当たり10代謝当量(METs)以上の有酸素運動が肝機能改善に有効とされているが、日本人NAFLD患者の至適運動量は明らかではない。第24回日本消化器関連学会週間(JDDW 2016、11月3〜6日)において、大阪労災病院消化器内科肝臓内科部長の法水淳氏はNAFLD患者に運動指導を実施した結果、家事に相当する活動が週に1時間増えると肝機能の改善が認められたと報告した。