PCSK9阻害薬はプラークを退縮させるか

GLAGOV試験

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米国心臓協会学術集会(AHA 2016)記事一覧

 これまで、スタチンによるLDLコレステロール(LDL-C)低下療法によって冠動脈疾患患者の動脈硬化を退縮させることが、血管内超音波(IVUS)による冠動脈プラークを評価した臨床試験で明らかにされている。また、これらの試験ではLDL-Cの低下度が大きいほどプラークの退縮量が多いことも示されている。一方、最近登場したPCSK9阻害薬はスタチンへの上乗せでさらなるLDL-C低下を達成することが示されているが、IVUSを用いた動脈硬化への影響については検討されていない。米・Cleveland ClinicのSteven E. Nissen氏は、スタチン治療中の冠動脈疾患患者を対象に、PCSK9阻害薬エボロクマブ上乗せによるプラークへの影響について検討するために実施されたGLAGOV試験の結果を米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオーリンズ)で報告し、スタチンにエボロクマブを上乗せすることで、血管内にプラークが占める割合であるプラーク容積率(PAV)が有意に低下したことを明らかにした。詳細はJAMA2016年11月15日オンライン版)にも掲載されている。

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