「手術リスクが中等度の重症大動脈弁狭窄症患者では、術後1年時点の死亡率は外科的大動脈弁置換術(SAVR)群の10.9%に対して、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)群では15.5%と有意に高かった」とするドイツの大動脈弁狭窄症患者レジストリであるGARY※の解析結果が明らかになった。同国Medical Clinic B, Klinikum LudwigshafenのNicolas Werner氏が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオリンズ)で報告した。選ばれた患者のみを対象としたランダム化比較試験(RCT)とは異なる実臨床での実態を明らかにするために実施された今回の研究だが、同氏は解析方法に限界があったとして、両群間における死亡率の差については慎重な見方を示した。