大出血に備えた大量輸血プロトコルとは?

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 大量出血が予測される患者に対し、主に米国の外傷センターでは濃厚赤血球・新鮮凍結血漿(FFP)・濃厚血小板を全血に近い固定比率で投与する"Massive Transfusion Protocol(MTP)"が運用されている。しかし、MTPが大量出血患者の予後改善に寄与するというエビデンスは主に観察研究によるものであり、質の高いエビデンスに欠けること、日本での運用には、FFP溶解後3時間以内に使用する制約があるなどの課題が残る。大量出血患者に対するMTPの有効性のエビデンスについて、国立循環器病研究センター輸血管理室医長の宮田茂樹氏が第44回日本救急医学会(2016年11月17~19日)で総括した。

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