鼻咽頭がんの早期発見に有用なマーカーは?

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 低侵襲性の検査法であるリキッドバイオプシーの候補物質として注目されている腫瘍由来の血中循環無細胞DNAの解析は、これまで治療法の選択や残存疾患の検出に焦点が当てられてきた。早期がんのスクリーニングに応用するには、検出可能な十分量の腫瘍由来DNAが血中から得られるかどうかという問題がある。中国・Li Ka Shing Institute of Health SciencesのK.C. Allen Chan氏らは、血中循環DNA解析による早期がんスクリーニングの可能性を明らかにするため、2万人超を対象に鼻咽頭がんのバイオマーカーである血漿中エプスタイン・バーウイルス(EBV)DNAの解析を用いた前向き研究を行った。その結果、血漿中EBV DNAの解析が早期の無症候性鼻咽頭がんのスクリーニングに有用であると、N Engl J Med2017; 377: 513-522)に発表した。

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