嘉山氏ががん検診、臨床研修制度に苦言

意思決定における現代日本の課題

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 医療者は日々の診療をはじめ、さまざまな場面で論理的推論に基づいた意思決定を行う。代表的な論理的思考方法として帰納法と演繹法があり、医学研究においては主に複数の事象から共通点を抽出し、結論を引き出す帰納法が用いられる。一方、ある前提から論理的に結論を導き出す演繹法は、法律や制度の策定などに用いられることが多いが、前提がそもそも不適切であったり、結論の妥当性が検証されずに運用が続けられるケースが往々にしてある。山形大学名誉教授で東京脳神経センター所長の嘉山孝正氏は、第75回日本臨床眼科学会(10月28日~31日、ウェブ併催)で、がん検診事業や臨床研修制度などの事例を交えながら、演繹法に基づいた制度の意思決定における現代日本の課題について講演した。発表の一部を紹介する。

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