末期がんの患者の生存期間は、在宅医療と入院治療のどちらもほぼ同じか、むしろ自宅で過ごす方がやや長いという調査結果が報告されている(Cancer 2016; 122: 1453-60)。しかし、こうした結果が得られているにもかかわらず、在宅ケアでは治療が十分ではないため寿命が短くなると考える患者と家族は少なくないという。前述の調査を行った筑波大学総合診療医学・緩和医療学講師の浜野淳氏らは今回、身体症状と治療内容を加味した検証を実施、先行研究と同様の結果が得られたことを第27回日本緩和医療学会(7月1〜2日)で報告した。