mCSPC治療のエスカレーションに「待った」!
個別化治療で必要十分を目指せ
2024年05月23日 05:10
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転移性去勢感受性前立腺がん(mCSPC)の治療は近年大きく進展しており、ビンテージホルモン療法であるアンドロゲン除去療法(ADT)に新規アンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)またはドセタキセル(DTX)を上乗せする2剤併用療法およびADT+ARSI+DTXの3剤併用療法の有効性が報告されている。国立がん研究センター東病院腫瘍内科の中島裕理氏はmCSPCの至適な治療法に関して、第111回日本泌尿器科学会(4月25~27日)で解説。「一律に治療の強度を高めるのではなく、個別化治療を目指すべきである」と主張するとともに、期待される新規バイオマーカーの臨床応用の可能性についても紹介した(関連記事「3剤併用療法で変わる前立腺がん治療」)。