ロルラチニブ、ALK陽性の進行非小細胞肺がんに著効
ファイザー
2024年06月03日 12:40
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ファイザーは6月3日、未治療でALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に第三世代チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)ロルラチニブ(商品名ローブレナ)と第一世代TKIクリゾチニブ(商品名ザーコリ)を比較した第Ⅲ相CROWN試験の長期追跡結果が、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2024、5月31日〜6月4日)で報告されたと発表した(関連記事:「ロルラチニブ、ALK陽性肺がんの一次治療でPFS延長」)。
追跡期間の中央値5年の時点で、無増悪生存(PFS)中央値のハザード比(HR)は0.19(95%CI 0.13〜0.27)と、クリゾチニブ群と比較してロルラチニブ群で疾患の進行または死亡リスクが81%低下したことが示された。また、5年後に疾患の進行なく生存していた割合は、ロルラチニブ群が60%(95%CI 51〜68%)、クリゾチニブ群が8%だった(同3〜14%)だった。