HSV感染で頭頸部がんの発症リスク増

口唇がんで特に強い関連

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 頭頸部がんは呼吸や食事などQOLに直結する機能を障害する上、整容に配慮した治療を要するため、予防を含めた対策の確立が強く求められる疾患である。代表的な危険因子は飲酒と喫煙であるが、中咽頭がんとヒトパピローマウイルス(HPV)、上咽頭がんとエプスタイン・バーウイルス(EBV)のように一部のがんではウイルス感染との関連が見られる。ドイツ・Charité Universitätsmedizin BerlinのJennifer von Stebut氏らは、頭頸部がんと単純ヘルペスウイルス(HSV)との関連について大規模データベースTriNetXを用いて解析。HSV感染により頭頸部がんの発症リスクが有意に高まること、特に口唇がんとの関連が強いことをInt J Dermatol2024年4月21日オンライン版)に報告した(関連記事「中咽頭がん予防、男性にもHPVワクチンを」)。

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