ファリシマブ、1年治療成績は良好
未治療滲出型加齢黄斑変性の後ろ向き研究
2024年06月07日 13:32
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滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者を対象とした第Ⅲ相試験において、抗血管内皮細胞増殖因子(VEGF)-A/アンジオポエチン(Ang)-2二重特異性抗体ファリシマブは、長い投与間隔で有効性を示すことが報告されているが、長期の有効性を検討した報告は少ない。横浜市立大学市民総合医療センター眼科の大川和慶氏らは、未治療のnAMDに対するファリシマブ硝子体内注射(IVF)治療1年後の有効性を後ろ向きに検討。その結果、「未治療のnAMDに対しIVFを施行した自験例46例48眼では、1年経過時において視力改善および形態学的改善が得られた」と第128回日本眼科学会(4月18~21日)で報告した(関連記事「加齢黄斑変性にファリシマブ、簡便な投与法」)。