ドクターヘリやドクターカーなどで患者を救急現場から病院に搬送する間に行う病院前診療において、ポイントオブケア超音波検査(POCUS)は大きな役割を担う。普及を後押ししたのが2010年に登場したポケットサイズの超音波機器(ポケットエコー)だ。そうした中、記録された超音波画像の保存や伝送の方法にはさまざまな課題があり、紙媒体での活動記録や口頭での申し送りにとどまる施設は少なくない。信州大学医学部附属病院高度救命救急センターの上條泰氏は、同院のドクターヘリ活動における超音波画像伝送の取り組みについて第16回日本ポイントオブケア超音波学会(7月27~28日)で発表した(関連記事「POCUSの感染管理、ゲルの詰め替えはNo!」)。