Low value care(LVC:低価値医療・無価値医療)は、ある特定の状況において患者にほとんど、または全く健康改善効果をもたらさない医療サービスのことであり、世界中の医療現場に蔓延する問題として認識が高まっている。中でもプライマリケア医は患者と長く関わる立場にあることからLVC削減に重要な役割を担っていると考えられるが、LVCの提供に関連する医師の特徴については十分なエビデンスがない。筑波大学社会医学研究グループ公共健康政策研究室准教授の宮脇敦士氏らは、大規模な診療所レセプトデータベースを用いて、プライマリケアにおけるLVCの提供実態を分析。その結果、LVCを提供する医師の特徴が明らかになったとJAMA Health Forum(2025; 6: e251430)に発表した。(関連記事「その治療、ホントに必要?」)