やっぱり!非βラクタムで手術部位感染リスク上昇

スイスのコホート研究で米国の先行研究を追認

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 β-ラクタム系抗菌薬(以下、βラクタム薬)の予防投与(SAP)は、大半の外科手術における手術部位感染(SSI)の標準的予防法である。一方、主にアレルギーを理由として非βラクタム薬が用いられることがあるが、SSIリスクとの関連について決定的な報告はない。スイス・University of LucerneのSelina Largiadèr氏らは、同国の175施設で術前120分以内にSAPを行った成人患者を対象とする大規模後ろ向きコホート研究を実施。その結果、非βラクタム薬を用いたSAPはSSIリスクと有意に関連し、SSIリスク上昇は手術の種類を問わず認められたと、JAMA Netw Open2025; 8: e2540809)に報告した。先日、米国のコホート研究においても非βラクタム薬のSAPで1.7倍のSSIリスク上昇が報告されており(JAMA Surg 2025年10月1日オンライン版、関連記事「非β-ラクタム薬で手術部位感染リスク1.7倍に」)、その結果を追認・補強するものとなった。

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