心房細動の治療は近年,大きく前進したが,依然として多くの患者が脳卒中や心不全,早期死亡のリスクにさらされている。こうしたことを背景に,欧州心臓病学会(ESC)傘下の欧州不整脈学会(EHRA)とドイツの不整脈研究を主導する学際的ネットワークであるAtrial Fibrillation Network association (AFNET)は10月18日,世界レベルで心房細動管理の質を向上させることを最終的な目的とした"ロードマップ"をEuropace(2015年10月18日オンライン版)に掲載した総説で示した。筆頭著者は英・University of BirminghamのPaulus Kirchhof氏。