小児のアレルギー疾患が増加傾向にあり、実態を明らかにした上で対策を講じることが求められている。そこで、東京都立小児総合医療センターアレルギー科の河口恵美氏らは、2015年に全国の小学1~2年生(6~7歳)と中学2~3年生(13~14歳)を対象にアレルギー疾患の有症率調査を行い、2005年と2008年に全国規模で実施した調査結果と比較したところ、喘息とアトピー性皮膚炎は低下傾向の一方、アレルギー性鼻・結膜炎は増加の可能性があることを、第53回日本小児アレルギー学会(10月8~9日)で報告した。