わが国の大腸がん罹患率は上昇傾向にあり、年間13万例超の罹患数が報告されている。閉塞性大腸がんは10〜15%に認められ、術前処置や緩和目的の減圧のためにステント留置を行う例も増えてきた。横浜新緑総合病院消化器センター長の齊藤修治氏は、大腸ステント安全手技研究会が行ったself-expandable metallic stent(SEMS)の安全性と有効性についての多施設前向き観察研究の短期成績を第54回日本腹部救急医学会(3月8〜9日)で報告。「SEMS留置の短期成績は良好であった」と述べた。