平滑筋肉腫の原因となるMAN1A1/ROS1融合遺伝子を同定

クリゾチニブが分子標的治療薬となるか

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 順天堂大学整形外科学講座准教授の末原義之氏らは、MAN1A1/ROS1融合遺伝子が平滑筋肉腫の要因となると同定、さらに、ALK融合遺伝子またはROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)治療薬であるキナーゼ阻害薬クリゾチニブが治療薬になりうることをClin Orthop Relat Res2020月11月12日オンライン版)に報告した。

 同氏らは「軟部肉腫は悪性度が高いものが多いため新たな治療法開発が必要だが、希少がんであるため研究開発が困難であった。現在主流になっているDNAパネルを用いた遺伝子パネル検査では治療対象となる融合遺伝子が見落とされているケースも少なくないが、今回、トランスクリプトームレベル(RNAや塩基配列)の網羅的解析により新たな治療標的を明らかにすることができた」とコメントしている。

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