mRNAワクチン、抗体が母親から児に移行

生後6カ月未満児で入院リスク61%減

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 妊娠中の母親が予防ワクチンを接種すると、抗体が胎盤を経由して児に移行し、出生後初期における児の感染リスクを下げることが知られている。最近の研究で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンでもこうした移行抗体が生じる可能性が示唆されていたが、疫学上のエビデンスはなかった。米・Vanderbilt University Medical CenterのNatasha B. Halasa氏らは、米国の小児病院で症例対照研究を実施。mRNAワクチンを妊娠中に2回接種した母親から生まれた生後6カ月未満児では、未接種の母親から生まれた児と比べ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院が61%抑制されたと報告した(MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2022; 71: 264-270)。

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