運動により気分が健やかになること、情緒が安定すること、睡眠の質が高まることは多くの人が体感しているが、気分障害に対して運動がどのような影響を及ぼすかは不明点が多い。第19回日本うつ病学会(7月14〜15日)で福岡大学精神医学教室講師の堀輝氏は、自身のこれまでの研究や現在実施中のランダム化比較試験の概要を紹介するとともに、今後の精神科領域の研究に求められるポイントを展望した。