2つの利尿薬、心血管転帰を直接比較

クロルタリドン vs. HCTZ、有意差認めず

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 米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)などによる高血圧ガイドラインにおいて、利尿薬の中でも優先的に推奨されるサイアザイド類似薬クロルタリドン(CTD、日本では2008年に販売中止)と、米国の実地臨床で頻用されるサイアザイド系利尿薬ヒドロクロロチアジド(HCTZ)。ともに臨床応用から50年以上の歴史を持つ両薬の心血管(CV)イベント抑制効果を、head-to-headで比較したPROBE法によるランダム化比較試験(RCT)DCP※1の結果が明らかになった。米・Minneapolis VA Health Care SystemのAreef Ishani氏は、65歳以上の高血圧患者1万3,000例超を平均2.4年追跡した結果、主要評価項目とした非致死的心CVイベント+非がん死の発生率にCTD群とHCTZ群で有意差は認められなかったと、AHA学術集会(AHA 2022、11月5~7日)で発表した。

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