認知症の新薬に備え、6学会一丸で課題対応

山積する課題に危機感

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 日本認知症学会、日本老年精神医学会など認知症に関連する6学会は11月26日に記者会見を開き、アルツハイマー病(AD)に対する疾患修飾薬である抗アミロイドβ(Aβ)抗体の国内での実用化を見据え、「認知症疾患治療の新時代を迎えて」と題する提言を発表した。疾患修飾薬の投与患者の選定や副作用のモニタリングに必要とされるアミロイドPET検査、脳脊髄液検査などの保険収載を含めた医療提供体制の構築、認知症専門医など人材の育成、費用効果の議論などを喫緊の課題として挙げた上で、「6学会は特定の立場に偏ることなく、国民の健康増進に向けて力を合わせてゆきたい」と一丸となって取り組む姿勢を表明した。疾患修飾薬の臨床導入をめぐっては、これまで認知症専門医から「既存の枠組みでは不十分であり、さまざまな課題への早急な対応が急務となる」ことが指摘されていた。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする