新型タバコで日本人の喫煙行動が促進

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 喫煙者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化リスクは、非喫煙者の2倍とされる。発症リスクや死亡リスクも同様に喫煙者で高いとの報告もあることから、世界保健機関(WHO)は2021年の世界禁煙デーに「COVID-19パンデミックにより数百万人の喫煙者が禁煙を望んだ。今こそ禁煙に取り組もう」と世界に向けメッセージを発信した。日本においてもコロナ禍は禁煙に踏み出す強いきっかけになる、はずだったが―。大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部部長補佐の田淵貴大氏らの研究から、新型(加熱式・電子)タバコの流行により日本人の喫煙行動はむしろ促進する方向に進んでいる実態が浮き彫りとなった。第35回日本臨床内科医学会(9月18~19日)で、同氏は新型タバコ、中でも加熱式タバコが日本で流行する理由を解き、禁煙対策・禁煙支援について概説した。

編集部注:一般に「タバコ」は植物を指し、製品は「たばこ」と記されるが、本記事では発表に合わせて「タバコ」と記す。

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