腸内細菌叢が脳や心臓など多くの臓器に影響を与えることは知られているが、皮膚も例外ではない。加齢による腸内細菌叢の変質が、免疫応答の変化および炎症を惹起し、免疫機能の低下や病態の進行に関連することも明らかになっている。では、たるみやしわなど老化を顕著に表す顔面の皮膚と腸内細菌叢の関連はどうか。中国・Chengdu University of Traditional Chinese MedicineのMulan Chen氏らはメンデルランダム化(MR)解析により両者の因果関係を検討。8つの腸内細菌分類群が顔面の皮膚老化と正の相関を示し、3つの分類群が負の相関を示すことをSkin Res Technol(2024; 30: e13636)に報告した。(関連記事:「腸内細菌叢でアトピーなどのリスクを推測」)