抗てんかん薬のバルプロ酸は催奇形性が広く認識されており、母親の妊娠中の使用は、児の先天奇形および自閉症を含む神経発達障害のリスク上昇と関連している。一方、父親のバルプロ酸曝露が児に及ぼす影響は不明である。デンマーク・Aarhus UniversityのJakob Christensen氏らは、全国的な医療登録データを用いて両者の関連を検討。父親の精子形成期間中のバルプロ酸使用と児の先天奇形および長期の神経発達障害との関連は認められなかったとJAMA Netw Open(2024; 7: e2414709)に報告した。(関連記事「出生前曝露がリスクとなる抗てんかん薬は?」)