痒疹:奥深い病態が開く新規治療の可能性

2型炎症に関わるサイトカインがターゲット

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 結節・丘疹を主体とし、激しい瘙痒が特徴の痒疹。局所外用ステロイドや紫外線療法、シクロスポリンなど既存治療薬の効果は限定的であり、病態に即した新規治療開発が望まれている。近年、痒疹の病態には2型炎症が関与することが示され、有望な治療標的候補として2型炎症に関わるインターロイキン(IL)-4、IL-13、IL-31などのサイトカインが注目されるようになった。武蔵野赤十字病院皮膚科部長の宇賀神(うがじん)つかさ氏は第123回日本皮膚科学会(6月6〜9日)で、結節性痒疹(PN)と多形慢性痒疹(PCM)について最近の知見を交えながら解説。また、自身らの研究から、PCMにはPNとは異なる免疫学的メカニズムが存在する可能性が示されたことを紹介した(関連記事「結節性痒疹、8割が「痒みで日常生活に支障」)。

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