IL-6阻害薬トシリズマブは、臨床試験において巨細胞性動脈炎患者への有効性が示されている(NCT01791153)。しかし、臨床試験の対象は白人に限られており、日本人の実臨床における忍容性、安全性は不明であった。東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学分野教授/基幹分野長の針谷正祥氏らは、トシリズマブの日本人巨細胞性動脈炎患者への忍容性と安全性を検討する第Ⅳ相多施設共同前向き試験を実施。トシリズマブの有効性と忍容性が示され、グルココルチコイドとの併用で有効な治療選択肢になりうることをMod Rheumatol(2024; 34: 775-783)に報告した。