クロザピンの炎症性副作用に漸増速度が関連

国内512例対象の後ろ向き研究

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 非定型抗精神病薬クロザピンは、治療抵抗性統合失調症に対する有効性が認められている唯一の治療薬。高い効果が認められる半面、投与初期に心筋炎や肺炎などの炎症を引き起こす恐れがあり、副作用には注意が必要だ。東北大学大学院精神神経学分野/こだまホスピタル(宮城県)の菊地佑樹氏、獨協医科大学精神神経医学講座教授の古郡規雄氏らは炎症の徴候として見られる発熱に着目し、国内の512例を対象とした後ろ向き研究を実施。クロザピン投与開始後の漸増速度が速いほど発熱リスクが増大し、炎症性副作用との関連が示唆されたと、Br J Psychiatry2024年8月6日オンライン版)に発表した。(関連記事「クロザピンを有効かつ適正に使うポイント」)

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